神秘さを湛え花火湖上に舞う
湖尻龍神祭

 箱根には「芦ノ湖には、大昔、九つの頭を持つ龍神が棲み、里人たちを恐怖に陥れていた。箱根神社を開いた萬巻上人が龍神と対決し、ついに降伏させて危害を加えないことを約束させた。以来、龍神は芦ノ湖の守り神となり人々に恵みを与えるようになった」という話が伝えられています。箱根の人々はこの伝説を大事にし、いまも数々の祭りを龍神に捧げています。毎夏8月4日に開かれる「湖尻龍神祭」もこの九頭龍明神がもたらす水恩を感謝し、湖上の航通安全と商売繁盛を祈る湖水祭の一つです。
 芦ノ湖のちょうど中心に位置する湖岸に祀られている「九頭龍神社」で神事が執り行なわれたあと、御神火が湖尻に運ばれ篝火に点火されて湖尻で龍神祭がはじまります。山々が夕闇に沈みはじめる頃、御神火船の灯が厳かに湖岸に近づいてきます。やがて赤々と篝火が苑地を照らし、色鮮やかな花火が夏の空に舞います。すぐ目の前の湖上から上がる花火は豪快そのものですが、湖畔は静寂。夜空を染める花火はどこか神秘的です。埼玉榮高等学校のマーチングバンド部とバトン部の皆さんも見事なドリル演奏を披露し、祭りに花を添えます。

「湖尻は散策コースも多く自然を満喫できます。祭りなどを通して着地サービスを充実させて行きたいと考えておりますので、ぜひおでかけください」
(湖尻観光協会長  越阪部敏成さん)

8月4日(土)・・・湖尻芦ノ湖湖畔
「湖尻・桃源台」行バス=終点下車。小田原から約1時間。箱根湯本から約40分。
 8時35分 龍神祭(九頭龍神社本殿)
 19時20分 御神火行列(湖尻桟橋〜献火斎場)
 19時25分 御神火点火式(湖畔苑地)
 19時30分 花火打上げ開始(湖尻湾・2500発)
 20時05分 マーチング演技
天候不順の場合は9日(木)に延期